2001年5月19・20日にツインメッセ静岡で開催された、静岡ホビーショーの様子です。
タミヤ・ブースに展示された1/10 ランチア037ラリーは、
グループBマニアの期待を裏切らない出来の良さでした。
かつての旧製品が、R/C スバル・ブラットとのシャシー共用による
“ビッグタイヤ/ハイリフト”仕様によりタイヤがボディから大きくハミ出し、
子供心に失望を禁じ得なかった思い出からすれば、
今回の新製品こそが、本当に求めていたランチア・ラリーの姿であります。
以前発売されていた旧製品のボディを改修したため、
材質は主流のポリカーボネートではなく、懐かしの強化樹脂製。
そのため、立体感とディテールの再現度は、イマドキのボディとは違います。
さらに、ライト類には、簡単な改造でミニチュアバルブの取り付けも可能。
計8つのライトを点灯させることができるのが泣かせます。
ホイールも実車のスピードラインをイメージしたものです。
欲をいえば、前輪だけサイズダウンしたいところですが、そこまでは無理ですよね。
<総合評価>
(株)タミヤ ランチア 037 ラリー
品番:1/10 電動ラジオコントロールカーシリーズ:No.278 定価:17,800円
* ○なところ *
旧製品のリニューアルにより、最新のタミヤ・クオリティに仕上がった製品、
ディテールや凹凸の再現に優れる強化樹脂製ボディ、
簡単な改造により補助灯を含めた8つのライトを点灯することができる、
クルマの性格に合ったTA03R-Sシャシーの選択、コクピットパーツ付属
* ×なところ *
かなり目立たないデザインになっているが、走行時以外は外しておきたいバンパー、
ワンサイズ小径化してほしかったホイール、フロント周りがやや角張ったボディ
* 採点 *
グループBファンが長年待ち望んでいた、
R/C ランチア037ラリーのリニューアルを実現してくれたタミヤには、とにかく感謝感謝!
数年前、モデラーズギャラリーで買い込んだ、旧製品ボディの処遇がやや気になるものの、
旧製品のリニューアル品が、ここまで良くなるとは予想外の発見でした。
グループBマニアとしては、トヨタ・セリカ ツインカムターボやポルシェ959ラリーの再販、
さらに、新シャシーへの換装による、オペル・アスコナ400、アウディ・クワトロのリニューアルなど、
無責任極まりない無謀なリクエストを要求しつつ、
ランチア037ラリーに 90点 を付けたいと思います。