2007年3月20日から6月17日の日程で、
東京・台場のTOYOTA MEGA WEB内ヒストリーガレージで開催となった
[トヨタ・ミッドシップスポーツ・ヒストリー展] に、
幻のMR2 WRCグループS仕様車が展示されました。
幻のマシンとして知る人ぞ知る存在だったこの試作車には正式名称はなく、
コードネームの [222D] と呼ぶのが本来の名称。
FISAによるグループS構想以前の1984年に開発がはじまっているので、
実質的にはグループBマシンといえます。
2リッター直列4気筒DOHCターボの3S-GTをミドシップに縦置きし、
フルタイム4WDシステムと組み合わせたグループBの王道を行くレイアウトは、
トヨタがWRC制覇に向け、本腰を入れて開発していたことを物語ります。
222Dはキャビン周りのシルエットこそMR2と共通ですが、
正面からの姿はTA64のセリカ・ツインカムターボとの近似性があり、
初代MR2 (AW11) と並べてみると、似て非なる存在であることがよく分かります。
展示位置の関係でサイドやリア周りが見れないのは残念ですが、
休日ともなると、222Dを撮影するクルマ好きが常に周りを取り囲んでいました。