ミニチャンプスからフォードRS200のラリーバージョンのミニカーが発売されました。
モデル化されたのは、RS200のデビュー戦となった'86スウェーデン・ラリーで
見事に3位入賞を果たした、カレ・グルンデルのマシンです。
スウェーデン・ラリー仕様なので高い車高を期待したのですが、
ターマック仕様よりもさらに低い車高にビックリ!
これでは雪かきしながら走るようなもの……
ラリーバージョンは、ルーフのインタークーラーダクトの左右に
エアインテークが1基づつ追加されていますが、それはバッチリ再現。
ちなみにエンジンルーム内のディテールはロードバージョンと同じ。
室内は、ダッシュボードのナビ用部品が異なるほかはロードバージョンと同じで、
塗り分けによってラリーバージョンに仕立てたものです。
ロードバージョンとの比較です。どちらも車高が低いのが気になります。
ラリーバージョンはフロントバンパー形状を変更しているのですが、
惜しいことに、フォグランプ用の切り欠きがありません。
前から発売されているスターター社製の1/43 フォードRS200と比較してみました。
左がスターター製品、右がミニチャンプス製品です。
出来はミニチャンプスのほうが圧倒的に上回っていますが、
車高の高さ、フロントバンパー形状の正確さ、ウィンドウのディテール処理などは、
スターターのほうが一枚上手です。
しかし、リアからの眺めでは、ミニチャンプスの再現度の高さが光ります。
ミニチャンプスに比べると、スターターはリアのオーバーハングはかなり寸づまり。
腰高なスターターと、胴長なミニチャンプス。良くも悪くも対照的な2台です。
<総合評価>
ミニチャンプス フォードRS200 スウェーデン・ラリー1986
品番:430 868008 定価:5,800円
* ○なところ *
美しいカラーリング。ディテール類の再現度の高さ。
* ×なところ *
車高が低すぎること。
フロントバンパーやホイール形状が実車と異なること。
* 採点 *
出来自体は申し分ないのですが、
ロードバージョンとラリーバージョンとの差が意外に少なかったというのが正直な印象。
あと、為替レートの関係で、定価が5,800円になってしまったのがキビシイ。
これまで、ミニチャンプスのレース仕様に設定されていた定価5,000円も相当高い印象がありましたが、
一台で5,800円では、ちょっと躊躇してしまいますね。
イーグルレース社製のミニカーなんて、比較的出来が良くて定価2,400円だし……
採点はちょっと厳しく 70点 です。