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今年も静岡ホビーショーに行ってきました。
会場ではグループB関係の新製品が多数発表され、個人的には非常に盛り沢山な内容でした。
そこで今回はプラモデルの新製品をご紹介します。
まずはアオシマが輸入するBEEMAX社の1/24スケール製品から。
昨年の静岡ホビーショーでは、アウディ スポーツクアトロ S1 E2の試作品と、ランチア デルタ S4のモックアップを展示して、大いに期待を持たせました。そしてちょうど1年後となる今年は、両者とも順調に開発作業が進んでいる様子が伺えます。
1/24スケールのアウディ スポーツクアトロ S1 E2は、キットと完成状態の両方でディスプレイされていました。
ちなみに「近日発売予定」と表示されていましたが、価格未定のため少し時間がかかるかもしれません。
フロント周りはとても実感の高い仕上がりとなっています。
強いていえば、フロントフェンダーに装着するクリアパーツはやや肉厚がやや気になります。別売のグレードアップパーツで塩ビ板も用意されるのでしょうか。
サイドビューも申し分ない仕上がり。ちなみにキットは、1985年サンレモ・ラリー仕様と1986年モンテカルロ・ラリー仕様の選択式となります。
スポンサーロゴの[HB]は再現されず、このままの状態でデカールになるとか。さすがに違和感があるので、別売のデカールは必須でしょう。発売未定ですが、おそらくBEEMAXのグレードアップパーツには[HB]デカールも含まれると思われるので、そちらも同時購入したほうが良いでしょう。
もうひとつのグループB製品である1/24スケールのランチア デルタ S4は、パーツと素組みの状態でディスプレイされていました。
チューブラーフレームや複雑なエンジンルームが的確に再現されていることがわかります。
前後カウルは別体式で、なかなかの力作といえるでしょう。
形状の異なる前後ホイールの再現に加え、ホイールベーンも用意されます。
インジェクションキットとしては初の製品化ながら、1/24スケールのキットとしては決定版となる可能性が高そうです。
今回もアオシマのブースに展示されていたBELKITS製の「1/24 オペル マンタ 400 GR.B Tour de Corse 1984」と、「1/24 オペル マンタ 400 GR.B 24 Uren van leper」。価格未定ながら、2018年夏の発売が予定されています。
こちらがキットの中身。
両製品はすでに海外で発売されているため、日本でもスムーズに発売されることを願っています。
前回のプラモデル編に続き、今回はミニカーの新製品をご紹介します。
まずはスパークから。以前から製品化が予告されていた1/43スケールのアウディ・スポーツクワトロ パイクスピーク 1985優勝車が展示されていました。
京商のブースには、1/18スケールのミニチャンプス製アウディ・クワトロが展示されていました。
5種類の新製品はいずれもラリー仕様で、価格は税抜15,000円。
写真は1984年のHunsrück Rallyで優勝したアウディ・クワトロ A2です。
こちらは、1981年のサンレモ・ラリーで優勝したM.Mouton/F.Pons組のアウディ・クワトロ。
同じく1981年のポルトガル・ラリーで4位入賞したM.Mouton/F.Pons組のアウディ・クワトロ。
1983年のモンテカルロ・ラリーで4位入賞した、H.Mikkola/A.Hertz組のアウディ・クワトロ A1も製品化されます。
このHBカラーのアウディ・クワトロ A2は、1984年のニュージーランド・ラリーで優勝したS.Blomqvist/B.Cederberg組のマシンです。
京商のブースには、TOP MARQUES社製の1/18 プジョー 405 T16の1989年パリダカ優勝車も展示。クオリティの高い仕上がりのため、価格は税抜35,800円という高価なもの。
京商ブースではさらに、1/18スケールのソリド製品で、グループB時代のルノー 5 ターボの展示がありました。ダイキャストボディのため、前後フードとドアは開閉可能。最近の1/18ミニカーは開閉アクションのないレジン製が多くなったため、むしろ新鮮に思えます。ちなみに価格は税抜8,000円でした。
今回もグループBの新製品は1/18ミニカーが主流。1/43スケールは出し尽くした感があるので、仕方のないところでしょうか。大スケール化への流れは今後も続いていきそうです。
東京都墨田区の「Vintage Cafe」さんで、ランチア 037 ラリー ストラダーレを見学してきました。
これは、いつもお世話になっている先輩エンスー Kさんの計らいで、最近ランチア 037 ラリーのオーナーになられたご友人のFさんをご紹介いただいたもの。さらに「Vintage Cafe」さんの工場長である0さん、20代前半にして知識レベルが尋常でないKさんなども交え、ランチア 037 ラリーを見ながら、つかの間のパーティを楽しんできました。
これまで037 ラリーのストラダーレをじっくり観察する機会は少なかったので、各部のディテールを新鮮な気持ちで見ることができました。
Fさんの037 ラリーは、フルノーマルの貴重な個体。シートやステアリング、シフトレバーがオリジナルという点だけでも鳥肌が立ちます。そしてリアスポイラーを装着していない姿にも感動。レストア済みということもあり、今から35年以上前のクルマとは思えないような輝きを放っていました。
037 ラリーには特有の持病があるとのことで、維持していくには熱意が必要です。でも、エンジンフードを開けてこの光景を眺めれば、苦労も吹き飛ぶはず。
グループBの代表格のひとつであるランチア 037 ラリー。その存在感は、やはり格別のものでした。