グループ B マニア

ポルトガルのトロフューから1/43 アウディ・クワトロの新作が発売されました。

今回製品化されたのは、1984年のポルトガル・ラリーで6位に入賞した、Röhrl / Geistdörfer組のマシン。
モデルは150台限定で、写真では見えませんが台座の裏にはHBのデカールが貼付されています。

トロフューではすでに、同ラリーで優勝したMikkola / Hertz組のマシンを製品化しています。今回の製品は6位入賞車のため、はっきりいってリザルト的にはパッとしないもの。それでも製品化される理由は、アウディ・クワトロとW.ロールの組み合わせが、ドイツを中心に根強く支持されているということでしょうか。

ポルトガルのトロフューから1/43 アウディ・クワトロの化粧箱入り限定品が発売されました。
今回製品化されたのは、1983年のRACラリーに出場したHannu Mikkola / Arne Hertz組のアウディ・クワトロです。

アウディ・クワトロを駆り、1981年と1982年のRACラリーを制したH.Mikkola / A.Hertz組にとって、1983年のRACラリーは、同イベントのハットトリックがかかる大会でした。

しかし、初日に木にヒットして左前輪を損傷。ジャッキアップして修理を試みるも、結局は車輪なしの3輪走行を強いられることに。その際、左前輪にできるだけ荷重がかからないよう、コ・ドライバーのA.Hertzがトランクリッド右側に座った状態で走行する姿が見られました。

結局、このアクシデントにより、Audi Sport UKから出場したS.Blomqvist / B.Cederberg組のアウディ・クワトロが優勝。H.Mikkola / A.Hertz組は2位となり、RACラリー3連覇は幻となりました。

トロフューの新製品はそのときの様子を製品化したもので、左前輪が傾いた状態を再現しています。ちなみに限定数は1204個です。

ただ、台紙部分にはあろうことか “R.A.C. Rally 1984” と印刷されており、結果的にエラーモデルになってしまいました。歴史に残る名シーンにもかかわらず、なぜ間違えてしまったのかは謎です。日本でいまだに発売されない理由もそこに原因があるのでしょうか。

今年もブログをご覧いただき、ありがとうございました。