現在、東京・お台場のメガウェブ ヒストリーガレージでは、「トヨタWRC参戦の系譜」という展示イベントを開催しています。
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2017年にトヨタがWRCに復帰することにちなんで、6月24日(金)から9月4日(日)の間で開催されるこのイベント。文字通り、歴代のWRC参戦車両が数多く展示され、ラリーファンには見逃せない内容となっています。
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このトヨペット・クラウン RSDは、1957年の第5回豪州一周ラリーに参戦した車両のレプリカ。今思うと、トヨタ最初のラリーカーが初代クラウンというのは新鮮ですね。
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こちらはヤリス(日本名:ヴィッツ)をベースに、2015年に製作されたWRCテストカー。トヨタのWRCマシンのなかではもっともコンパクトな車体ですね。
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こちらは1997年からのWRカー規定に合わせて製作されたカローラ WR-Car。
1999年にはマニュファクチャラーズタイトルを獲得しました。間近で見るのは個人的にはじめてだったので、嬉しい展示でした。
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こちらはST205のセリカ GT-Four。1995年コルシカ・ラリー優勝車のレプリカです。
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藤本吉郎選手のドライブにより、1995年のサファリ・ラリーで日本人初の優勝を飾ったセリカ GT-Fourも展示されています。
過度なレストレーションを行わず、ダメージの痕跡をそのまま残しているところに共感が持てます。
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こちらは1993年のオーストラリア・ラリーで優勝したセリカ GT-Four(ST185)です。
1992年に参戦を開始した当初は、赤い斑点状のユニークなカラーリングが特徴的でした。翌1993年からカストロールカラーとなり、精悍な印象になりましたね。
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そしてこちらが1990年のサファリ・ラリーで優勝したセリカ GT-Four(ST165)です。
後輪駆動のスープラに代わるフルタイム4WDのグループAラリーカーとして活躍したST165。個人的には固定式ヘッドライトを備えた初期の精悍な顔つきが印象的でした。
展示車両が多く、見どころ満点の「トヨタWRC参戦の系譜」。グループBとグループSマシンについては改めてご紹介しますね。