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2016年03月 アーカイブ

2016年03月12日

ジュネーブ・モーターショー2016

先日ジュネーブ・モーターショーに行ってきました。

今年はブガッティ・シロン、アストンマーティンDB11をはじめ、新作スポーツカーが多数発表されました。
なかでも注目したのがこのポルシェ911 Rです。

ポルシェ911カレラにターボチャージャーが搭載されるようになった今、自然吸気エンジンのポルシェ911は絶滅危惧種となりました。ポルシェ911 Rは、911 GT3 RSと同じ4.0リッター自然吸気エンジンに6速MTを組み合わせた、991台の限定モデル。進化に逆行するようなモデルが登場したということは、これが後に記念碑的存在となるということでしょうか。

自然吸気エンジン+マニュアルトランスミッションを備えた911に魅力を感じるのであれば、この機会にお買い求めしておいたほうが良いのでしょうね。資金があれば。

シトロエンから独立し、昨年のジュネーブで新ブランドとして誕生した「DS」。今年はEVスポーツのコンセプトモデルとして「DS E-TENSE」を発表しました。

個人的には、フロントよりもリアからの眺めのほうが気に入りました。

ブース内では、このコンセプトカーの内装も手がけた2人の女性職人が縫製などのデモンストレーションを行っていました。このような光景はロールス・ロイスやベントレーではお馴染みのもの。DSが本気でエクスクルーシブなブランドを目指していることがよく分かります。

フィアットのブースで思わず噴きそうになったのがこのフィアット・パンダ。
もう誰が見てもパンダそのもの。よく見ると、ヘッドレストにもパンダがいます。

ヘッドライトの外側に黒のフェルト貼り込むことにより、パンダ顔を表現しています。手軽なのでイベントなどにも応用が効きそうですね。ちなみにボディカラーはマットホワイトでした。

映画「カンフー・パンダ」とコラボしたこのフィアット・パンダ4×4クロスは、パンダの生息環境を維持するためのオークション用として製作されたワンオフモデル。丁寧に貼り込まれたフェルトが印象的でした。
残念ながら市販予定はありませんが、このアイデアは面白いですね。

かつてグンペルト・アポロの名でスーパーカーを製造していたグンペルト。ジュネーブの常連だった彼らが経営破綻で姿を消したのは記憶に新しいところです。そんなグンペルトが新たな資本を得て「アポロ」として復活しました。

今回展示されたニューモデル「アロー」は、グンペルト・アポロのモデルチェンジ版。個人的には名前通りのシャープなスタイリングに惹かれました。肝心のスペックは最高出力1,000ps、最大トルク1,000Nm。乾燥重量は1,300kgを目指しているようです。ぜひ実現して欲しいですね。

2016年03月13日

ジュネーブ・モーターショーで見かけたクラシックカー

新型車ばかりのモーターショーのなかで、クラシックカーの展示があるとホッとするのは私だけでしょうか。今回のジュネーブでは、最新モデルに関連して過去の名車を展示したブースがいくつかあったのでご紹介します。

まず、ポルシェでは1960年の718 RS60 Spyderを展示していました。
これは同社のボクスターがマイナーチェンジして、新たに718 Boxsterとしてデビューしたことに合わせたもの。車両を斜めに配置したディスプレイも最高でした。

アストンマーティンでは、DB11のデビューに合わせてDB5をディスプレイしていました。
DB11は新世代のDBシリーズとなる重要なモデル。それだけにDB5が1台あるだけで、歴史の重みがグンと増していました。

ボルボはステーションワゴンのフラッグシップ、V90のデビューに合わせて1800 ESを展示していました。

1800 ESのスポーツワゴンスタイルは、個人的にかなり影響を受けたクルマの1台です。幼児期に学研の図鑑で見たのが最初ですが、その大胆なスタイリングにカルチャーショックを受けたことを今でも思い出します。Hondaのアコード・エアロデッキを真剣に買おうと思っていたのも、最初のクルマがいすゞPAネロ・ハッチバックだったことも、きっとこのクルマの影響でしょう。

Jeepのブースでは、1941年のウィリスMB誕生から今年で75周年となることを記念して、初代JeepであるウィリスMBを展示。会場にはさらにウィリス・ステーションワゴンとSJ型のJeepワゴニアも展示されていました。

カロッツェリアのトゥーリング・スーパーレッジェーラは、アルファ ロメオ・ディスコヴォランテのスパイダー版をデビューさせました。それに合わせて、起源となる1952年式アルファ ロメオ1900 C52 "Disco Volante"を展示。60年の時を隔てたふたつの「空飛ぶ円盤」は、どちらも素晴らしいスタイリングでした。

ブラバスは「BRABUS Classic」の名でメルセデスのレストアを手がけており、レストア車の販売も行っています。今回も新車レベルに仕上げられたレストア車両を持ち込んでいました。

RUFもブラバスと同様にクラシックモデルのレストアを積極的に手がけています。
写真の1973年式911カレラRS 2.7はまさに新車レベル。値段は果たしていくらになるのでしょうか。

RUFのブースには、1997年のパイクスピーク・ヒルクライムに出場したRUF CTR2 Sportも展示されていました。

2段構えのリアスポイラーに目が釘付けです。

思い返せば、2015年の東京モーターショーではマツダがコスモスポーツを展示していました。最新モデルだけでなく、ヘリテージを大事にするマツダの姿勢に感動したものです。

大手メーカーにとって、クラシックカーの展示は商売に直結するものではないかも知れません。しかし、最新モデルが歴史的な名車の系譜であることをアピールするには充分なパフォーマンスを備えています。マツダがRX-VISIONの世界初公開に合わせてコスモスポーツを展示したことで、同社のロータリーエンジンに対する思いをファンに伝えることができたのではないでしょうか。

意義のあるクラシックカーの展示に今後も期待したいですね。

2016年03月22日

アバルト124ラリーの復活に期待

今年のジュネーブで個人的に気になったのは、アバルト124スパイダーとともに発表されたアバルト124ラリーです。

アバルトのプロトタイプ用コードネーム "SE" を引き継ぎ、SE139を与えられたこのモデル。ということは、SE037のランチア・ラリーやSE038のランチア・デルタS4の系譜を受け継いでいるわけで、そういう意味においても気になる一台です。

1970年代のフィアット・アバルト 124ラリーを彷彿とさせる新しいアバルト124ラリーは、FIA R-GTカテゴリーのホモロゲーションに準じた強化が施されており、車内にはロールケージが備わっています。

フロントミッドシップに搭載される1.8リッター直噴ターボエンジンは300 psを発揮。ノーマルのアバルト124スパイダーが1.4リッター直4マルチエアターボで170 psということを考えるとかなり強力。トランスミッションは、パドル付き6速シーケンシャルを採用しています。

ノーマルのソフトトップは、複合素材で形成されたハードトップに置き換わっています。このつくりかたも往年のフィアット・アバルト 124ラリーと同じ。ルーフに設けられたベンチレーターに惹かれます。

アバルト124ラリーは、2017年シーズンに向けて事前予約を開始すると発表されました。ただ、2015年から開始されたFIA R-GTカップはWRCとERCを含めて年間5戦しかなく、現在はポルシェ911 GT3のみが参戦している状況です。

FIA R-GTといえば、2011年のフランクフルト・モーターショーで発表されたロータス・エキシージ R-GTを思い出します。往年のタルボ・サンビーム・ロータスと一緒に展示され華々しいデビューを飾りましたが、結果的に立ち消えとなってしまったのは記憶に新しいところ。今度のアバルト124ラリーは、実験的な参戦に終わることなく実戦で活躍して欲しいものです。

2016年03月25日

OttOmobileからBIGなスポーツクワトロS1が登場

マニアックな車種をレジン製ミニカーで製品化しているフランスのOttOmobileから、1/12スケールのAudi quattro S1 Groupe Bが発売されます。

モデルとなったのは、1986年モンテカルロ・ラリーで4位に入賞した、カーNo.2のW.ロール車。同車はこれまでさまざまな製品が発売されていて、OttOmobileでも1/18製品が発売されています。

当ブログでも今年1月に「1986年モンテカルロ・ラリー30周年特集 Vol.6」と題して1986年モンテカルロ・ラリーのW.ロール車を特集しましたが、1/12スケールのミニカーはもちろん史上初となります。

写真ではメッシュホイールを履いているため、ターマック仕様を再現したものと思われます。従来のミニカー製品は5本スポークホイール仕様しかなかっただけに、このセレクトには注目ですね。ただ、個人的にはホイールベーン付きのほうがさらに良かった気がします。

製品は500個限定で、価格は199,00ユーロ。デリバリーは4月30日からを予定しているようです。

実は、これとは別のOttOmobile製1/12アウディ・スポーツクワトロS1を自宅に納車済みです。近日中に撮影してご紹介しますね。

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