2月3日から7日の日程でパリで開催中の「レトロモビル 2016」の会場内で、シトロエンのグループBモデルがオークションに出品されます。
2月5日と6日の2日間にかけて開催されるアールキュリアル・オークションのうち、初日の5日には、フェラーリ 335 S スパイダー・スカリエッティ、ジャンニ・アニエッリのために製作されたフェラーリ・テスタロッサ・スパイダー、ブガッティEB112をはじめとする124台の車両が出品される予定です。
[RÉTROMOBILE 2016 BY ARTCURIAL MOTORCARS]
そして翌6日は、フランス人コレクターのAndré Trigano氏が手放したシトロエン・コレクションがオークションにかけられます。
出品されるのは、1929年式のP19ハーフトラック、ロータリー試作車のM35、2CVサハラなど多岐にわたっています。
なかでも個人的に注目しているのは、シトロエンのグループBモデルであるシトロエンBX 4TCとシトロエンVisa 1000 Pistesです。
シトロエンBX 4TCは、シャシーナンバーがVF7XBXL0000XL3002となっており、1987年に製造されたシリーズ2モデルです。とはいえ、1985年から1986年にかけて製造されたシリーズ1との違いはほとんどないといわれており、一度両者を見比べて違いを確かめたいものです。
出品される個体は走行距離45,745 kmとなっていますが、逆に言えば、それだけの距離を走れるほど普通に動いていた証拠。内外装も良い状態が保たれています。予想落札価格は40,000-60,000ユーロとなっていますが、どれくらいの値段で落札されるのか注目しています。
[1984 Citroën Visa 1000 Pistes]
そしてもう1台のシトロエンVisa 1000 Pistesは、走行距離がなんと2,500 kmという新車のような個体。内外装もオリジナルの状態を維持しています。酷使された車両が多いなか、これだけのコンディションを維持している個体は奇跡的といえるでしょう。ちなみに予想落札価格は30,000-50,000ユーロ。かなり高めですが、程度の良さを考えればこのあたりに落ち着くのでしょうか。