グループBとしては最後のモンテカルロ・ラリーとなった1986年。その歴史的な一戦から30周年となることを記念して、1986年モンテカルロ・ラリー特集を行っています。
2日目は、「1/32スロットカーで再現する1986年モンテカルロ・ラリー」です。
当ブログでは、5年前の2011年1月18日にも1/43ミニカーでパルクフェルメを再現していました。
あれから5年、1/43ミニカーで新たに列に加えられるアイテムは、スパーク製プジョー205 T16 E2のカーNo.4 J.カンクネン車と同No.8のB.サビー車のみ。合計12台の並びを実現できる反面、あまり代わり映えしないのも事実。そこで今回はスロットカーで並びを再現してみました。
今回撮影した9台の製品は以下の通りです。
#1:Peugeot 205 T16 E2, T.Salonen - S.Harjanne, Scalextric製
#2:Audi Sport quattro S1, W.Röhrl - C.Geistdorfer, TEAM SLOT製
#4:Peugeot 205 T16 E2, J.Kankkunen - J.Piironen, Scalextric製
#5:MG Metro 6R4, T.Pond - R.Arthur, Scalextric製
#6:Audi Sport quattro S1, H.Mikkola - A.Hertz, Scalextric製
#7:Lancia Delta S4, H.Toivonen - S.Cresto, Scalextric製
#10:Peugeot 205 T16, M.Mouton - R.Harryman, OSC製
#15:Citroen BX 4TC, J.C.Andruet - A.Peuvergne, Maralic Models製
#17:Citroen BX 4TC, P.Wambergue - J.B.Vieu, Maralic Models製
それぞれの商品については改めてご紹介しますが、1986年モンテカルロ・ラリー仕様を製品化したアイテムの多さは1/43ミニカーに迫るほど。それだけ人々の心に印象づけられているということでしょうか。
ちょうど30年前の1986年1月19日は、ヨーロッパの6つの都市からエクスレバンに集結した各車が本格的な競技を開始した初日にあたります。コンサントラシオンの途中で4台がリタイアしたため、152台がエクスレバンのパルクフェルメに到着。この日の午後から、いよいよ6つのSSを含むクラスメントステージが開始されました。
エクスレバンを往復する418kmのコースのなかでも、最初のSS1は約2.6kmのショートコース。当時TV局がステージ内の各所にTVカメラを設置して中継を行ったほか、DVDやYouTubeなどでもこのステージの映像が多く見られます。そしてSS1でベストタイムを記録したのがランチア・デルタS4に乗るミキ・ビアジオン。続くSS2ではヘンリ・トイボネンがベストタイムをマークしてトップに立ち、SS3ではプジョーのティモ・サロネンがベストタイムをマークします。しかし、トイボネンの勢いは止まらず、続くSS4からSS6までの3つのSSでベストタイムを連取して2位以下を突き放しました。
この日行われた6つのSSを含むクラスメントステージの結果は、1位 H.トイボネン、2位 M.アレン、3位 M.ビアジオンとなり、ランチア・デルタS4の3台がトップ3を独占しました。
一方、グループBで真っ先に姿を消したのは、シトロエンBX 4TCのP.Wambergue。SS1を終え、SS2でサスペンショントラブルによりリタイアとなりました。