スペインのMaralic Modelsが発売する3種類のシトロエンBX 4TCのスロットカーのうち、もっともユニークなアイテムが今回ご紹介するジオラマ製品です。
品番C-1401の1/32 Diorama Citroën BX 4TC Montecarlo 1986では、1986年のモンテカルロ・ラリーでJ.C.Andruetが駆るカーNo.15のシトロエンBX 4TCがクラッシュしたシーンを再現しています。
製品をアップにしたのがこの状態。J.C.AndruetのBX 4TCはSS7でコースオフ。電柱に衝突してリタイアしました。実車はバンパーが割れ、左側フロントフェンダーも脱落していましたが、製品ではさすがにボディのダメージまでは表現していません。
ミニカーではクラッシュしてマシンにダメージを負った状態を再現した製品がありますし、個人モデラーがクラッシュシーンを作品化した例はあります。しかし、クラッシュシーンを製品化して販売した例はほとんどないと思われます。
現場にいたギャラリーはこのような光景を見ていたのでしょうか。
ちなみにこのジオラマのサイズは、405 mm × 205 mm × 130 mmという巨大なもの。分厚いアクリルケースが付いているため、ズシリとした重さがあります。
ジオラマの左側には、このようにクラッシュした現場の写真が貼付されています。
ちなみにこのジオラマ製品の価格は実に290ユーロ!品番C-1410のCitroën BX 4TC Montecarloは145ユーロ、品番C-1411のSet Citroën BX 4TC Montecarloは275ユーロとどちらも充分すぎるほど高価ですが、なかでもジオラマ製品は破格のプライスとなっています。
シリアルナンバーの "4/25" が示すように、このジオラマ製品は世界限定25個の限定生産。私のようなグループB馬鹿は清水の舞台から喜んで飛び降りますが、果たしてそんな奇特な人間は世界に何人いるのでしょうか。