フランクフルト・モーターショー(IAA)での2日間の取材を終え、翌日はメルセデス・ベンツとポルシェの本拠地、シュツットガルトに向かいました。
シュツットガルト訪問は前回のIAA以来4年ぶり。今回も移動はドイツ国鉄のICEを使用しました。前回の訪問時には備忘録として移動経路をブログに掲載しておいたので、それを頼りにまわることにしました。昼過ぎにシュツットガルトに到着後、シュツットガルト中央駅の券売機でエリア内の公共交通機関(VVS)の1日乗車券をゲット。Fellbachにあるメルセデス・ベンツ クラシックを目指します。
4年前のブログには、「シュツットガルト中央駅からUバーンの[U1] "Fellbach Lutherkirche"方面に乗り換え、終点から3つ手前のHohenstr.で下車。Uバーンの線路沿いを1分ほど歩くとすぐに建物が現われます」と書いたのですが、シュツットガルト中央駅と[U1]は直接接続していない様子。記憶をたどると、確かに[U1]の駅は中央駅からかなり離れた場所にあった気がしました。ツーリストインフォメーションで地図をもらう時間もないので、記憶と勘だけを頼りに歩くこと約10分。なんとか[U1]のRathaus駅を発見することができました。後から調べるともっと近い駅があったのですが、地図もスマホのGPS機能も使わなかったことを考えれば許容範囲でしょう。
ということで、なんとかメルセデス・ベンツ クラシックに到着しました。以前は「Mercedes-Benz Classic Center」と呼ばれていましたが、改めて調べると「Mercedes-Benz Classic Service and Parts」へと変わっており、建物からも"CENTER"の文字が消えていました。
以前と同じように館内を見学させてもらったところ、在庫車がかなり少ないことに気がつきました。訊けば、以前のようなレストア車の販売はほとんどなく、現在はデモカーやお客様からの預かり車両が多いとのことでした。
こちらはメルセデス・ベンツ 540K ストリームライナーです。1938年に製作された試作車をフルレストアしたもので、残されたシャシーからボディなどを架装し、走行可能な状態に仕上げています。
このメルセデス・ベンツ600は、長年ディーラーの送迎車として使用され、再びメルセデスのもとに戻ってきたという歴史を持った車両とのことでした。一度も顧客のもとにわたっていない個体があるとはビックリ。まさに奇跡的な1台です。
1台だけ見かけたメルセデス・ベンツ300 SLは、お客様からの借り物とのこと。もちろんコンディションは極上レベルです。
W113のSLは3台あり、うち1台が売り物でした。写真の個体は保存車両です。
この280 SE 3.5カブリオレは売り物でした。
新型のSクラス・カブリオレは、280 SE 3.5カブリオレが姿を消してから41年前ぶりに復活した最上級カブリオレです。そのため、このモデルの価値が改めて見直され、相場価格が上昇するかも知れませんね。
ゆったりとした雰囲気のなかであまりにもじっくり見学しすぎたため、メルセデス・ベンツ ミュージアムを見学する時間がなくなってしまいました。ということで、降り出した雨のなか、次なる目的地としてツッフェンハウゼンに向かいました。