昨日は毎年恒例の静岡ホビーショーに行ってきました。
昨年はかつてないほど来場者が少なく、万年不況の模型業界とはいえ、これはさすがにヤバいのでは?と思いましたが、今年は海外からの来場者も含めて盛況で、新製品の発表も昨年より増えていました。
それでは早速のグループBミニカーの紹介をはじめましょう。
まずは、新たに日本法人のスパーク・ジャパンを設立したスパークから発売される1/43 アウディ・クワトロGr.S(税込6,500円)。アウディがグループBに代わる新規定のグループSに向けて密かに開発を行っていたマシンです。1988年から施行されるはずだったグループSは、規定生産台数10台だったため、かなり思い切ったデザインとなっていますが、結局1986年のツール・ド・コルスでの事故を受けて計画が廃止されたため、幻のクルマとなりました。トヨタ222DとランチアECVに続いて、アウディもミニカー化されます。
こちらは国際貿易のブースに展示されていたイクソ製の1/43 日産240RS 1985年サファリ・ラリー仕様。A.Ambrosinoのドライブで6位に入賞したマシンです。
同じくイクソ製の1/43 MGメトロ6R4。1986年のRACラリーに出場したマシンです。お恥ずかしながら、このクルマについてはまったくノーマークでした。
これは京商のブースに展示されていたトゥルースケール社の1/18 ポルシェ959 1986年パリ ダカール・ラリー仕様(税込29,400円)。J.Ickxのドライブで2位入賞したマシンです。レジン製のハイクオリティな製品ですが、さすがに3万円近い値段だとキツいですね。今回発売されるのはカーNo.185なので、優勝車のNo.186はポルシェ特注品として発売されるのでしょうか。
これはhpi-racingの1/18ランチア・ストラトスの試作品。1977年モンテカルロ優勝車と1978年サンレモ優勝車の2種類が2014年2月〜3月に発売される予定です(各17,800円)。カタチは申し分ないので、あとは細部をどう煮詰めていくのかが楽しみです。
これは同じくhpi-racingの1/43 ルノー5 MAXIターボの試作品です。3Dスキャナーを使って、国内にあるMAXIキットを装着した車両を実車取材したとのこと。1985年のツール・ド・コルスに出場したPHILIPSカラーのNo.3、DiacカラーのNo.12、そして"33" ExportカラーのNo.27の3種類が今年10月〜12月に相次いで発売される予定(各14,500円)。
今回一番楽しみにしていたのは、hpi-racingの1/43 トヨタ・セリカ・ツインカムターボを見ること。まずはカーNo.21の1985年サファリ優勝車とNo.2の1986年サファリ優勝車の2種類が今年9月に発売される予定です(各14,500円)。このTA64セリカはこれまで決定版と呼べるクオリティの製品がなかっただけに、hpi-racingの製品は間違いなく過去最高の製品になるはず。
今回紹介した新製品は、イクソ製品以外はすべてレジン製。ダイキャスト製ミニカーと違って高額な金型を起こす必要がないレジン製ミニカーならではの車種選定といえますが、それゆえ高価格になるのは致し方ないところ。マニアックな車種のミニカーがリリースされるのは嬉しい反面、これまで以上に購入するアイテムを厳選しなければならないのも事実ですね。