MARTINI RACINGは永久に不滅です
今年もジュネーブ・モーターショーに行ってきました。
今回のショーでは、スーパースポーツからエコカーまで内容盛り沢山の当たり年で、ジュネーブならではのカロッツェリアの作品も見応えがありました。
個人的には、カロッツェリアのトゥーリング・スーパーレジェーラが出品したアルファロメオ・ディスコ・ヴォランテ 2012の美しさに一目惚れしました。
しかも、このクルマは単なるワンオフではなく、アルファロメオ8Cコンペティツィオーネをベースに数台製作するとのこと。カロッツェリアが往年の名車をトリビュートしたモデルはどれも非常に魅力的なのですが、逆にまったく新たなデザインで「これは!」という作品は以前に比べて少ないように思えるので、今後に期待したいところです。
そんなジュネーブの会場でグループBマニア的に気になったのは、イタルデザインが参考出品した4人乗りGTカーのBRIVIDO。乗降性を高めるため大型のガルウィングドアを採用し、パワーユニットは3リッターV6エンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドのコンセプトモデルです。
自走可能なロードバージョンのほうはそれほど感銘を受けなかったのですが、個人的にグッときたのは往年のMARTINI RACINGのカラーリングを纏ったレーシングバージョンのモックアップのほう。マルティニストライプの絶妙な入り具合に加えて、レッドの色味がやや濃いため、Gr.5のランチア・ベータ・モンテカルロ・ターボやGr.CのランチアLC2の雰囲気に近いものでした。
現実的には酒造メーカーのスポンサーは難しいと思いますが、マルティニカラーの美しさが時代を超えた存在であることを改めて認識させられた一台でした。