今年のジュネーブ・モーターショーでひとつ心残りだったのは、初日朝に行われたアウディのプレスコンファレンスです。
そのとき私はアウディの次に会見が予定されていたお隣のランボルギーニブースに一足先に移動し、アヴェンタドールLP700-4のお披露目の瞬間をベストアングルで撮るためクルマの斜め前の位置で陣取っていました。そして、ランボルギーニのブースからアウディRS3スポーツバックの発表の様子を見ていたのですが、モナコを走るプロモーションフィルムにあのミシェル・ムートン女史が登場し、思わず目が釘付けになりました。それどころか、実車のお披露目とともにムートン本人までステージに登場したのです。もはやその場を離れるような状況ではなかったので仕方なくスクリーンに映し出された姿を見ていたのですが、すぐ近くにいたムートン女史をナマで見られなかったのはなんとも悔しい限りです。
そんな悶々とした気持ちを抱きつつアウディのブティックを覗いてみると、以前から発売を予想していた、"HB"ロゴ入りのアウディ特注1/18スポーツクワトロ1985年モンテカルロのW.ロール車が売っているではありませんか。
もちろん帰国する前日に購入し、日本から持参したエアパッキンでグルグル巻きにして、手荷物で持ち帰ったのは言うまでもありません。
さて、無事に仕事を終えて帰国日になったのですが、帰路は6時50分発の朝イチのミュンヘン便に乗り、15時35分発のルフトハンザ便で成田に帰るスケジュールとしました。その理由はただひとつ、ミュンヘンでの滞在時間をできる限り確保して、インゴルシュタットのアウディ本社またはミュンヘンのBMW本社を訪問すること。
昨年は雪で出発が遅れてインゴルシュタット往復ができなかったためミュンヘンのBMW Weltに立ち寄りましたが、今年のミュンヘンは快晴だったので2009年9月以来のインゴルシュタット訪問を敢行しました。
前回訪問時は、ミュンヘン空港から高速バスでインゴルシュタットのAudi Forumまで直行できたのですが、改めて時刻表を調べるとAudi Forumのバス停がなくなっていました。空港を降りてAudi Forum Munich Airportのスタッフに訊ねたところ、インゴルシュタットのバスターミナルからバスを乗り継ぐかタクシーで行けとのこと。なんとか路線バスを探し当ててアウディに辿り着いたときには復路の高速バスの発車時刻まで1時間を切っていたため、今回はmuseum mobileの見学はあきらめ、Audi Shopとmuseum shopだけを見学しました。
今年はAudi Forum/museum mobileの10周年なのですね。記念ミニカーなどがないかと物色しましたが、今回は残念ながら発見できませんでした。今後もアンテナを張っておかなければいけませんね。
museum shopでのお土産は、museum mobile特注のスパーク製1/87スポーツクワトロ。このダークブルーは新製品で、インターネット上は売り切れとなった従来品のグリーンとブラックも店頭在庫ありでした。いずれも214個限定です。
こちらはスポーツクワトロのデビュー当時に刊行され、2008年にスポーツクワトロ25周年を記念して復刻された"Audi direkt"と、スポーツクワトロS1のペーパークラフト型ハガキ。ペーパークラフトはWRC仕様と1987年パイクスピーク仕様の2種類があるのですが、WRC仕様のルーフにNASAダクトがあったり、パイクスピーク仕様のリアがロードバージョン風になっているなど、オフィシャルグッズにも関わらず突っ込みどころ満載で楽しめます。
インゴルシュタットでの個人的な収穫は、museum mobileの横に停まっていたこのアウディ・クーペGT。
クーペGTでここまで気合いが入っているのは気持ちが良いですね。レアな最終型というのもポイントが高いです。
あまりにも天気が良かったので、帰りはバスターミナルまで徒歩で戻ることにしました。バスターミナルまでは交差点を2回曲がるだけなので行き方も簡単だし、時間もちょうど20分でした。天候さえ良ければ、アウディの施設を横目に眺めながらのんびり歩くのも面白いかも知れません。
今回の訪問は終始駆け足だったので、次回はじっくり訪れたいものです。