いざ、BX 4TCのクラッチ交換をしようと思ったときに、まず困ったのが何も情報がないこと。
当然ながら、日本でのクラッチ交換の話は皆無なので、とりあえず世界のシトロエンBX 4TCオーナーが登録しているBX 4TC Registerに、何か情報はないか訊ねてみました。
すると、ひとりのフランス人オーナーが、前オーナーが実施したクラッチ交換に関する話を教えてくれたのですが、その内容はとても興味深いものでした。
それによると、1997年に前オーナーがクラッチを交換した際、クラッチプレートには商用車のシトロエンC35 Vanの部品が使われていたとのこと。一応グループBカーのBX 4TCのクラッチが、実は商用車のものを使用していたという事実は衝撃的でした。
しかし、それ以上に驚いたのが、油圧式クラッチの部品にプジョー404用のものを使ったと書かれていたこと。現オーナーもなぜシトロエンが'60年代のプジョーの部品を使うのか興味を持ったそうですが、前オーナーによると、LHMのシールの関係でこの部品が最適だったという話のようです。
確かに、プジョー404の後継となった504は'80年代まで生産されていたし、プジョー504 Pick Upは1982年1月12日にグループBのホモロゲーションを取得したクルマでもあるので、互換性があったとしても納得できます。
もしかしたら、シトロエンがBX4TCでラリーに参戦するプライベーターのために、すでにラリーでの実績があって入手も容易なプジョー504 Pick Upの部品を使おうと考えたのでしょうか?
まぁ、実際は手持ちの部品で流用できそうな部品があったので、付けてみたというのが真相のような気がしますが……。
いずれにしても、この話が事実ならウンチクとしては大変面白いので、次回部品を調達するときには、是非とも解明してみたいと思っています。
コメント (8)
おはようございます。
話は変わりますが、知り合いが船の燃タンを造りたいが知ってるかい??と尋ねてきました。
発電機を積むので今の燃タンを撤去新たに燃料タンクを作るとの事でフネの両舷沿ってとの事で・・某造船所に相談に。
材質はアルミ/ファイバー/複合素材・・・船検に合格する材質と強度で製作出来るとの事でした。 4TCのタンクの問題は解決しましたか? 陸で駄目なら 海 と言う方法もありまっせ!!
結局バウと両サイドとアフトに計4個のアルミ製タンクで計2KLのタンクを作られました。
投稿者: ドンちゃん | 2010年04月21日 11:08
日時: 2010年04月21日 11:08
T16もシトロエンGSやCXの部品を流用していますよ。
1から部品を作っていくと、コストが嵩み過ぎるので、流用可能な部分は流用していたんでしょうね。
投稿者: と | 2010年04月21日 20:46
日時: 2010年04月21日 20:46
ドンちゃん さん
4TCの燃料タンクは、とりあえず元の樹脂製タンクを元通りに装着しましたが、船舶の技術で造ると良いものがつくれそうですね。
アルミ/ファイバー/複合素材……。魅力的な響きです。
投稿者: グループBマニア | 2010年04月22日 08:48
日時: 2010年04月22日 08:48
と さん
同じPSAの部品を最大限流用してつくられたクルマなのに、205T16は1985〜1986年のチャンピオンマシン、一方のBX4TCはわずか3戦でWRC撤退と、明暗がくっきり分かれているのがなんとも可笑しいですね。
投稿者: グループBマニア | 2010年04月22日 08:56
日時: 2010年04月22日 08:56
面白い〜お話ですね! でも読んでいると納得かも?
我がBX16VもそろそろUKの濃いクラブのお世話にならないといけません。笑(クィーズイングリッシュ要)
ALPINEV6Tもリアのブレーキキャリパーが欠品でOHパーツも払拭なんて話があって大変なんですが(Fはルノー25らしいのでまだいい)
実はBXのキャリパーのOHパーツが使えるらしいとのことで一安心。。
って、国内にロアホースも無いBXの部品事情ですとそれもどうかな
なんて。もうみんな1/4世紀前の車になっちゃいましたね。
投稿者: coolyscreek | 2010年04月26日 13:42
日時: 2010年04月26日 13:42
coolyscreek さん
確かにBXもV6Tも四半世紀前のクルマになってしまいましたね……。
部品がなくなってくるこれからが、本当の意味で生死を分ける正念場なんでしょうねぇ、お互いに。
どうにもならなくなったら、いっそ電気自動車に改造か!?
なんて考えてしまいます。
投稿者: グループBマニア | 2010年04月26日 23:40
日時: 2010年04月26日 23:40
ワークスカーのランプに続き、市販モデルではクラッチが商用車からとは!少量生産車ならでわのお話ですね。
今回部品が間に合わなかったのは残念ですが、車は走ってナンボですので張り替えだって有りだと思いますよ。早く復活なさって、元気に走らせてあげてくださいね!
投稿者: 韋駄天 | 2010年04月28日 02:50
日時: 2010年04月28日 02:50
韋駄天 さん
こうなってくると、商用車の知識も必要になってきますね。いやはや……。
クラッチのほうは、結局スラストベアリングのオイル切れが原因だったので、再度組み直して復活というシナリオになりそうです。
投稿者: グループBマニア | 2010年04月28日 22:08
日時: 2010年04月28日 22:08