グループ B マニア

今、ジュネーブ・モーターショーの会場に来ています。
一般的な情報はほかのニュースサイトのほうが詳しいと思うので、
私はやはり毛色の違う情報が良いかなと……。

この"Gruppo B"は、FORNASARIというイタリアの小メーカーが市販化を目指して開発中のプロトタイプで、フロントにシボレーベースのV8を積むAWD。エンジンは500PSを発揮する6リッター版と、スーパーチャージャーを付加して750PSを発揮する7リッター版の2種類を予定しているとのこと。

シャシーはチューブラーフレームで、ボディシェルはFRP製。コンペティティブな内装はシンナー臭さに溢れていて、いかにもジュネーブのために製作したというワンオフの手作り感に溢れていました。

ボディは大柄だし内容も特にコンペティティブというわけでもないので、純粋なグループBとはかけ離れていますが、リアスポイラーの形状などは、プジョー205T16E2に近いものがあります。

ちなみに0-100km/h加速は7リッター版で3.5秒、最高速度は300km/hとのことなので、スーパーカーであることは間違いなさそうです。

ジュネーブ・モーターショーに行ったときにはいつもミニカーを大量に買ってくるのですが、今回はこの3台だけでした。

ベントレーは、ジュネーブで世界初公開となったコンチネンタル・スーパースポーツで、ミニチャンプス製のミニカーも会場のベントレーブティックで同時発売されていたため、いわば記念買いです。

ミニチャンプス製のウィリアムズ・ルノーFW18ジャック・ヴィルヌーブと、マテル製のアウディ・クワトロは、どちらもジュネーブ市街の"Au Vieux Paris"というホビーショップで発見したもの。

このショップはモーターショーにも毎年出店していて、そちらでは新作も見掛けるのですが、本店のほうは骨董屋そのもので、10年前に初めて訪れたときから在庫的な動きがほとんどないのが驚異的です。

毎年訪れても同じ製品が同じ場所に鎮座しているので、売れ残るとどんどん特価になって店頭から消えてしまう日本のミニカーショップとはまさに対照的。

最初の数年はミニチャンプスやヴィテスの旧製品などを喜んで買い漁っていたのですが、それでもほぼ毎年買いたい商品が見つかるので、無造作に山積みされた店内から発掘されたのか、それとも新たに仕入れたものなのか、いつも不思議に思っています。

訪れるたびに「ここの店主はどうやって生計を成り立てているのだろうか？」と疑問に思うのですが、店内には必ず世界のトレジャーハンター達の姿があるので、とりあえず商売としては成り立っているのでしょうね。

ある意味、羨ましい限りです。

今朝はあまりにも天気がよかったので、広尾のBOULANGERIE BURDIGALAにパンを買いに行き、その後給油しに行くことにしました。

広尾に着いたので駐車場所を探して辺りをまわっていたところ、なんと真っ赤なランボルギーニ・ミウラ P400が停まっているではありませんか！すぐに前に停車して眺めていたところ、オーナーさんが戻ってきたので少し話を聞かせてもらいました。

若いオーナーさんの話によれば、もともと黄色のボディカラーに青色の内装色だったのものを赤／黒の内外装に改めてフルレストアしたもので、フランスから届いたばかりのため仮ナンバーで走ってきたとのこと。内装も見せてもらいましたがもちろん新車同様の状態で、パンを買いに行くのも忘れてクルマに見入ってしまいました。

その後、給油のため世田谷方面まで南下したのですが、未だ暫定仕様の20リッタータンクに給油した量はなんと19.74リッター！多少の誤差はあるとはいえ、事実上0.26リッターしかガソリン残量がなく、間一髪でガス欠を逃れました。

今日はミウラのほかにも、ポルシェ964カップカー（もしくはカレラ4ライトウェイト？）やルノー・スポールスピダーなどのレア車も見掛けました。クルマ好きの方々にとってはまさに絶好のドライブ日和だったようです。

まさに「早起きは三文の得」ですね。

クルマ好きの方から見れば一見楽しい出来事が多そうな自動車ライター稼業ですが、新車発表会や試乗会といったイベント以外は、資料探しや原稿書きなどのデスクワークをしている地味な仕事です。

さらに、いわゆる『先生方』に属さないフリーランスのライターにとっては、たまにお声が掛かる取材が唯一の表舞台で、それ以外は同僚もいない孤独な状況で仕事をしている人がほとんどです。

このたび、新たにリンクさせていただいた "半谷範一の「オレは大したことない奴」日記" は、[ROSSO]、[F-ROAD] 誌などで独自の切り口で執筆を行っている自動車ライター、半谷範一さんが日々の日常を綴ったもの。

半谷さんといえば、BMW M1やアルピーヌA110などを所有していてラリー車への造詣が深い印象が強いのですが、実はライフルの射撃競技では世界レベルの腕前をお持ちで、ブログではそんな誌面には出てこない密かな趣味や日常の出来事がメインになっています。

半谷さんとは、私が以前勤めていた編集プロダクションの先輩としてすでに10数年の付き合いになりますが、このブログを見るまでは、半谷さんがどんな日常を過ごしているのか全く知らなかったことがよく分かりました(笑)。

同業者の方々が密かにチェックしているブログをぜひお楽しみください。