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フェーズ1とフェーズ2の違い

なんとか原稿も書き終わり、あとは編集部での作業を経て本になるのを待つだけの状態になりました。
今回、私はBX 4TCが開発された経緯や競技用車両のBX 4TCエボリューションについての解説を担当したのですが、そのなかで執筆中に気になったのが、ロードカー仕様 "Serie 200" のフェーズ1とフェーズ2の違いについてです。

フェーズ1とは1986年に発売されたシャシーナンバーが"00XL0011"から"00XL0070"までの60台で、フェーズ2とは1987年に販売(製造?)されたシャシーナンバーが"00XL3001"から"00XL3030"までの30台のことです。

私がコンタクトを取っている[THE BX 4TC REGISTER]のHarry Prins氏に訊ねたところ、両者には特に違いがないとのことでしたが、フェーズ2には日本への第一号車を含む2台のみ、レッド/グレーのストライプを纏った仕様が含まれているのが特徴で、それ以外はすべてレッド/ブルーのトリコロールストライプとなっています。

確かに、私のフェーズ1に比べると、グローブボックスに"BX 4TC No 200"のステッカーが貼付されていること、ボンネットの"turbo"ステッカー、リアスポイラーとリアバンパー部のストライプステッカーが貼付されていること、それにメーターパネル上部の蓋に赤いインジケーターが付いていることなどが異なっています。

このあたりのディテールの違いは、一台一台手作りされた少量生産車ならではの面白みなのですが、なにしろ自分以外のBX 4TCを見たことがないので、比較対象がないのが辛いところですね。

いつかじっくりと見比べてみたいものです。

コメント (2)

Takahiro:

いつもブログを楽しみにしています。
BX 4TCにそんな違いがあったなんて知りませんでした。
ただでさえ珍しいホモロゲのBカーにきて、生産台数30台は凄まじいものを感じます。今現在、世界にフェーズ2の4TCは何台あるのか気になるとこですね。また、BカーでのWRCが終了した86年以降に販売か製造したというのも、気になる所ですね。いやー、興味深い。(笑

Takahiro さん

いつもブログを見ていただきありがとうございます。

[THE BX 4TC REGISTER] の調べではフェーズ2のBX 4TCは現在8台の生存が確認されています。
ちなみにうちの4TCはデータ更新が行われていないため、いまだに "unknown" のままです(笑)。

多くのGr.BロードカーはWRC終了後もしばらく売れ残っていたので各メーカーは不良債権処理に追われましたが、シトロエンは早々に見切りをつけてBX 4TCを処分してしまったのではないかと思われます。

表向きには "unknown" になっている私のクルマのように表に出てこない4TCがまだいくつかあると思いますので、それらが1台でも多く発掘されることを願って止みません。

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2008年09月19日 23:39に投稿されたエントリーのページです。

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