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今日はプチレストアと称して、以前からの懸案事項だったバンパーグリルの復元作業を実施しました。
うちのBX 4TCは、購入時からフロントバンパーの向かって左側のグリルが欠損していて、左右非対称の状態になっていました。
実用上は何の不具合もないのでとりあえず放置していたのですが、雑誌の撮影依頼が入ったことと、秋のイベントに向けて、ついに再生することにしました。
グリル製作のために用意したのは、タミヤのプラ板とプラ材の角棒および三角棒。
まず、現存している右側のグリルを採寸し、それを左右反転するカタチで製作することにしました。
採寸して分かったのは、グリルの横の格子は奥側がテーパー状になっていて、サイズも奥のほうが若干短いこと。それに縦の格子は上から下に向けて角度が付けられ、バンパーの横のラインにちょうど合う角度になっていたことでした。
実際の作業としては、まず2mm厚のプラバンを2枚重ねて接着し、グリル奥側のテーパーを三角棒で再現するというものですが、とりあえず横の格子を3枚つくったところで仮り組みしてみたのが写真の状態です。
明日はまた違うメニューを実施する予定です。
フロントグリルの再生と並行して、ホイールキャップの再塗装を行いました。
これも最初からシルバーの塗装が剥げている箇所があって見苦しかったので、分解清掃してからスプレーで塗装しました。
本当は銀色の残った塗料の部分をすべて剥離してから再塗装するのがベストなのですが、今回は時間がなかったので止むなくそのまま塗装しました。すると予想通り、銀色の塗料部分と下地部分に段差ができてしまい、なんともトホホです。
部品自体はシトロエンCXターボと同じなので、部品で取れれば言うことなしなのですが……。
ちなみにテールランプは交換するつもりで解体部品を左右セットで取り寄せたのですが、4TCに最初に付いていたランプのほうが圧倒的にキレイだったのでお蔵入りとなったものです。レンズを分解して内部に堆積した汚れを取り除くことはできるのでしょうか?
なんとか原稿も書き終わり、あとは編集部での作業を経て本になるのを待つだけの状態になりました。
今回、私はBX 4TCが開発された経緯や競技用車両のBX 4TCエボリューションについての解説を担当したのですが、そのなかで執筆中に気になったのが、ロードカー仕様 "Serie 200" のフェーズ1とフェーズ2の違いについてです。
フェーズ1とは1986年に発売されたシャシーナンバーが"00XL0011"から"00XL0070"までの60台で、フェーズ2とは1987年に販売(製造?)されたシャシーナンバーが"00XL3001"から"00XL3030"までの30台のことです。
私がコンタクトを取っている[THE BX 4TC REGISTER]のHarry Prins氏に訊ねたところ、両者には特に違いがないとのことでしたが、フェーズ2には日本への第一号車を含む2台のみ、レッド/グレーのストライプを纏った仕様が含まれているのが特徴で、それ以外はすべてレッド/ブルーのトリコロールストライプとなっています。
確かに、私のフェーズ1に比べると、グローブボックスに"BX 4TC No 200"のステッカーが貼付されていること、ボンネットの"turbo"ステッカー、リアスポイラーとリアバンパー部のストライプステッカーが貼付されていること、それにメーターパネル上部の蓋に赤いインジケーターが付いていることなどが異なっています。
このあたりのディテールの違いは、一台一台手作りされた少量生産車ならではの面白みなのですが、なにしろ自分以外のBX 4TCを見たことがないので、比較対象がないのが辛いところですね。
いつかじっくりと見比べてみたいものです。